「私のより君のイスの方が立派じゃないか?」

 数年前、私が50代の部長から言われた言葉です。最初は、ほんの冗談だと思っていたのですが、なぜか上司の顔は不機嫌。別の上司がサッとイスを取り替えてくれたのですが、私にはこの出来事の意味が理解できていませんでした。

 あとになって別の上司が教えてくれたのですが、平社員が役職よりも格上のイスに座ることは許されないとの事。格上のイスといっても、「肘付きが付いているか?付いていないか?」、たったそれだけの違いです。あまりのくだらなさに思わず吹き出しそうになったのですが、年配の方にはそれが当たり前の常識となっているようで、どうやら笑って済む話ではないもよう。

オフィスチェアの格付け

 たしかに、「ハイバックの背もたれ」「ヘッドレスト」「アームレスト」の付いたオフィスチェアで、背もたれを倒したような姿勢で座っている姿であれば、年配の方から見たら、楽してるというか、生意気な姿には見えるでしょう。

 最近では、ITベンチャーなどでは当たり前のように一般社員が使っている高級オフィスチェアも、普通の零細中小企業では非常識とも受け取られるかもしれませんよ。ぜひ、会社へ自前のオフィスチェアを持ち込む際は、事前に上司に確認を!

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