中古ショップの画像

 私は「中古で高級オフィスチェア」の購入に賛成です。

■価格

 中古の価格相場は、新品価格のおよそ40%~60%。例えば、新品で14万円程度で売られているアーロンチェアが、中古なら5,6000円~8,4000円程度で購入できることになります。

 圧倒的に安い!

 もちろん中古品ですから、多少の傷や汚れ等があることもありますが、それは覚悟の上だと思います。それに最近では優良なお店も多く、損傷や色焼け等がある場合は、しっかりと商品ページに記載されているので、思っていたものとかけ離れたようなヒドイ商品が届くことは、まずありません。それが原因でレビューに悪評を付けられてしまっては、お店側にとっても痛手です。

■耐久性・寿命

 「アーロンチェアは新品で買えば12年保証が付いているんだから、中古で買うなんて絶対損だ!」なんて記事を見掛けることがありますが、それは違います。メーカーの本心は「12年以内ならどんなに故障しても修理しますよ」ではありません。「うちの商品は12年ぐらいじゃ故障しないよ」なんです。本当にたくさんの人が12年以内に故障を起こしていたら、メーカー側の負担は大変なことになります。めったに壊れない自信があるから、こんな事ができるんです。

 基本的に値段が高いだけあって、高級オフィスチェアはどれも耐久性に優れていますので、中古でもそう心配する必要はないかと。

 ちなみに、寿命が来るとどうなるか?ひとつは「背もたれや座面のへたり」。座面がクッションタイプだったら、へこんだり固くなったりして、座り心地が悪くなります。メッシュタイプの場合は、反発力がなくなり、元の形に戻りにくくなります。あとは「可動部のガス圧シリンダーの故障」。座面の高さや背もたれの角度の調整ができなくなります。

■オフィスチェアの中古で購入する際の選び方

 同じ名前のオフィスチェアなのに、値段が大きく違う。それには理由があります。

○モデルチェンジで値段が変わる

 アーロンチェアだったら、腰部をサポートする「ランバーサポート」が新しくなって「ポスチャーフィット」になっていたり、コンテッサ・バロンだったら、メッシュ部分が「グラデーションサポートメッシュ」になって、腰部のサポートが強化されていたりと、時にモデルチェンジが行われている場合があります。自分が欲しいと思っているオフィスチェアとモデル・オプションに違いがないか、しっかりと確認しましょう。

○オフィスチェアの送料は高額

 オフィスチェアの送料は高額で、3,000円以上取られることもざらにあります。新品で購入する場合には、送料込みの価格となっていることが多いのですが、中古品の場合は、別途必要であったり、送料分が価格に上乗せされていることがあります。全く同じ中古品のモデルが、販売店によって値段が全然違うという場合でも、送料を含めた値段で計算して比較すると、同じぐらいの値段になるということも結構あります。

○お買い得な時期

 「1月~3月」、特に3月がオフィス移転の最も多い時期で、中古オフィス家具の流通数は多くなります。次に流通数が多くなるのが、年内に移転を目指す企業が動き出す「9月~10月」。流通数が多い時期は、状態の良い中古品も見つけやすいのでで、狙い目です。また、リーマン・ショックなどで倒産が増えた時にも、リサイクルショップなどの中古市場は活発になります。

 また、ハーマンミラー(アーロンチェア)やオカムラ(バロン・コンテッサ)など有名メーカーのオフィスチェアは流通数も多いが、状態が良く価格の安いものはすぐに売れてしまうので、タイミングが命。

○事前に確認すべきポイント

背もたれや座面の調整時に引っ掛かりがあったり、動作が遅すぎる・早すぎたりしないか? シリンダーが壊れかけてる可能性
座面・背もたれにへたりは無いか? 体へ掛かる負担が大きくなり、肩こりや腰痛を悪化させる。クッション座面は、へたると弾力性が無くなり、お尻が痛い。メッシュタイプの座面は、へたると大きく沈み込んでしまうので、腰に負担が掛かる。
きしみ音はないか? 座ったり、動いたりするたびに気になる
フレームの傷 売る際に査定が下がる
スポンサードリンク